熊本の郷土料理として、広く親しまれてる馬刺し。
馬刺しは馬の様々な部位の肉を薄くカットし、火を通さず生のまま食べるのが特徴です。
生肉ということもあり、安全性などを気にされる方もいるでしょう。しかし馬肉は安全性が高いのも魅力のひとつといえます。
たとえば、私たちが日頃よく食べている牛肉などは、O157などの有害な菌を保菌していることもあり、感染している牛の肉を食べた場合は下痢や腹痛を引き起こす可能性もあります。
ですが馬はこのような菌に感染しているリスクは低いので、安心して食べることができます。生で食べることができるのも、安全性が保障されているためです。
そんな馬刺しは色々な方法で楽しめるのも醍醐味といってよいでしょう。
本場の熊本では細く切ったしょうがや、すりおろしたしょうがとともに食べることが多いといわれていますが、お好みでにんにく醤油や醤油にわさびをプラスしたタレで食べたり、スライスした玉ねぎをのせて食べる方法もあります。
どんな味にも合いやすいので、自分好みの組み合わせを探してみるのも楽しいかもしれません。馬刺しにも食べることのできる部位は多く、それぞれ特徴も異なります。
お肉にやわらかさを求める方にはヒレがおすすめ
馬刺しは基本的に薄切りにして食べるものですが、ヒレであれば厚く切った状態でも食べやすく、食べごたえも抜群です。
薄切りの馬刺しに飽きてしまった時に、厚切りのヒレを食べてみるのもよいでしょう。
食感を楽しみたいならフタエゴ
ふたえごは食感を楽しめる部位。一頭の馬から取れる量はわずかなので、貴重な部位でもあります。
脂ものっているので、コリコリとした食感と脂のなめらかさのハーモニーを堪能できるのが特徴です。
さっぱり馬刺しを食べたいならたてがみ
さっぱりしたものを好まれる方には、たてがみが適しています。
たてがみもコリコリした食感があり脂ものっていますが、ふたえごと比べるとあっさりとした印象。クセもないので馬刺し初心者にもおすすめの部位です。
馬刺しはヘルシーなことでも有名
牛肉や鶏肉、豚肉など食べられるお肉の種類は多数ありますが、その中でも馬肉のヘルシーさはトップクラスです。
ダイエットをしている方はもちろん、健康を気にされる方にとっても馬刺しはうれしい存在といえます。
さらに馬刺しには、豊富な栄養素も含まれています。低カロリーでありながらタンパク質やカルシウム、鉄分などを豊富に含んでいます。
ビタミンやコラーゲンの含有量も多いため、美容を気にされる方にも馬刺しはうってつけなのです。